WBCの決勝、日本対キューバ戦が始まりましたね。
今のところ日本が5-1で勝ってますけど、このまま逃げ切れるのでしょうか?
決勝が終われば、総括含めWBCについていろいろ評論が出てくるので、
その前に自分の課案をまとめたいということで。
主なポイントとしては、次の3点が挙げられます。
①主催団体
②大会規模及び参加国
④開催時期
③審判、ルール
ちなみに大雑把に言ってしまえば、五輪から野球の部分だけを独立させたような形です。
改革案の詳細に入る前に、2012年のロンドンオリンピックから野球は正式種目から外れのは皆さんご存知だと思います。世界的に見ればそれほど普及しているとは言い難いので、個人的には仕方のないことだと思っています。ロンドン五輪以降のことはわかりませんが、復活する可能性は限りなく低いと言ってもいいと思います。条件としてはアフリカ、ヨーロッパでの普及とレベルアップってとこですかね。これこそ30年(もっとだと思いますがね。)かかると思います。
前置きをもう一つ。野球における勢力図についてです。それはWBCへの参加国とその結果を見てもらえれば、簡単に見て取れます。大陸で言えば、北中米とアジアが2強です。各大陸ごとに見れば、アジアは日本と韓国が、ヨーロッパではイタリア、オランダが、アフリカでは南アフリカが、オセアニアではオーストラリア、南米ではベネズエラが強いです。北中米ではアメリカ、キューバ、ドミニカ、メキシコ、プエルトリコらが鎬を削っています。これらが強いとも言えますが、他が弱すぎるとも言える状況です。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、具体論に入る前に、大会の方向性をもう一度考えたいと思います。つまりは野球の認知、発展、国際化を目指すかどうかということです。もし目指すのであれば、今回の方式は再考の余地があると思います。今回のグループリーグを見ると、アジア予選がグループAになり、北米予選が南アフリカを加えてグループB、中米予選を2つに分けて、南米からベネズエラを、オセアニアからオーストラリアを、ヨーロッパからはイタリア、オランダを招いた形です。これで野球の普及(特にアフリカ、ヨーロッパ)につながるのでしょうか? 一部の国と地域で盛んなスポーツの国際的な大会(表現に少し矛盾がありますが。)ならば、今回参加した16の国と地域だけでいいと思います。しかしこの場合、他の国と地域には閉ざされた大会になります。ま、戦力的に差がある以上(ありすぎると言ってもいいと思いますが。)大会のレベルを下げないというのも一つの手だとは思います。
ではグローバル化路線を取る場合はどうなんでしょう?各大陸での予選が行われないと難しいのではないでしょうか?ちなみにアテネ五輪の時はヨーロッパ大陸予選(7カ国参加)とアフリカ大陸予選(5カ国参加)が行われています。ちなみにオセアニアはアーストラリアとグアムの一騎打ちでした。ロンドン五輪から野球が正式種目から外れる以上、それに代わる大会がなければ、これらの国での野球は廃れていくのはほぼ確実ではないでしょうか?というわけで、私的改革案ではグローバル化と言っても、五輪の予選に参加している国と地域を取り込みつつ、それに若干増やせればという程度です。
さていよいよ詳細に入ります。(長くてすいません。)
まず主催団体ですが、国際野球連盟がある以上ここが主導するべきだと思います。今回のWBCはMLB機構が主導だったのが混乱の原因ですしね。国際野球連盟がどういう団体かよく知りませんけどね。
開催時期は各国の国内リーグの開催時期にもよりますが、(キューバは国内リーグを中断して参加しているらしいし。)日本のプロ野球やメジャーのシーズン終了直後が一番いいのではないでしょうか?
そして、本大会はトーナメント方式かグループリーグを行って、各グループの1,2位で準決勝(もちろん襷掛け方式です。)と決勝を行うかのどちらかとします。出場国及び地域は、トーナメントの場合は8チーム(16だと予選が出来ない)、グループリーグの場合は8~10チーム(1グループ6チームは多すぎなので。)とします。そして予選と本大会への出場枠はアジア(2)、北米(1~2)、中南米(1~2)、ヨーロッパ(2)、オセアニア(1)、アフリカ(1)とします。
ヨーロッパ、オセアニア、アフリカはほぼ出場国が決まっている状況ですけども、普及の為やることに意義があるということで。一方参加枠が1つになった場合、北米と中南米予選は超激戦区となりますね。個人的には参加チームが10のグループリーグ方式が最適だと思いますね。
さて誤審を連発した審判ですが、参加国(予選も含めて)から数名ずつだすような形が必要だと思います。対戦している国の審判が裁くというのは明らかに問題ですからね。その為にはルールの統一と整理が必要になります。ルールが各国によって微妙に異なると混乱するだけですからね。一番簡単なのは、(統一ルールを作って、各国のリーグで採用されるなら別ですけど。)MLBルールをそのまま採用して、MLBの審判に各国の人を採用することですかね。MLBの審判がどういう国の人たちで構成されているか、アメリカ人以外でもなれるのか、審判になるにはどのような試験があるのかは知りませんが、投球制限などを撤廃すれば、MLBのルールに欠点があるわけでもないですし。
ここからは改革案とは少しずれていきますが。
今回のWBCはアメリカにとっては成功とは言えないと思います。アメリカは2次リーグで敗退しましたし、憎きキューバが決勝に進みましたしね。キューバはアメリカ政府が入国を拒否する騒ぎもありましたしね。
それで問題となるのはWBCが今後も続くかということです。続かなければ上記の案は全くの無意味になりますからね。(ま、これを参考に改革するわけでもないですけどね。笑)
で、WBCが今回限りになった場合なんですが、ABCみたいなのをやってみてはどうでしょうかね?ちなみにABCはAsia Baseball Cupの略です。笑
参加国、地域は日本、韓国、台湾で、オーストラリアにも声をかけてと。国同士の対決というのはやはりおもしろいので、どのような形であれ続けて欲しいもんです。
非常に長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。乱文を詫びると共に御礼申し上げます。